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全国3億人の高校野球ファンのみなさま、お疲れさまでした。今年も熱い夏が終わりました。全日本野球愛好会の玉手秀明(会員番号0002)です。
夏が終わると新チーム発足の秋、さらには春の選抜と我々には休む暇などありませんが、しばらくはこの夏の余韻に浸ることにしましょう。
さて、記念すべき第一回目の報告ですが、僕が甲子園で見かけた素敵な人たちのお話をしたいと思います。
それは大会12日目の第一試合、東洋大姫路VS駒大苫小牧戦を三塁特別自由席上段にて観戦していたときのことです。駒大アルプス席の最前列で一際目立つ女の子たちの姿を発見しました。

駒大の応援歌に合わせて激しく踊りまくっている女の子たち。中でもリーダー格の女の子は祝詞を上げる巫女のように一心不乱に手足を動かしていて、周囲のお客さんが試合そっちのけで彼女たちは何者なのかとザワザワしはじめるほどの迫力がありました。

彼女たちの正体をどうしても知りたいと思った僕は、大会14日目の第一試合、智弁和歌山VS駒大苫小牧戦を三塁側アルプス席前列で観戦することに。大会屈指の好カードに興奮しつつも彼女たちの姿を探してみると……。

いました! リーダー格の女の子が早くもトランス状態に入って踊り狂っています。僕は居ても立ってもいられなくなって彼女たちのいる最前列に突入してみることにしました。





間近で見るととにかく凄い迫力です。彼女たちはいったい何者なのか。攻撃が智弁和歌山側になるのを待って、勇気を出して話を聞いてみることにしました。

トランス状態から醒めた彼女たちは意外と大人しい普通の女の子でした。駒大苫小牧の学生ではなく、地元兵庫の女の子たちだったようです。もっと色々話を聞きたかったのですが、試合も佳境に入っていたのでとりあえず自分の席に戻って観戦をすることにしました。

試合は見事に駒大苫小牧が勝ち決勝戦に進出。彼女たちのトランスパワーが駒苫ナインに勇気を与えてくれたに違いありません。
その後、第二試合の鹿児島工業VS早稲田実業戦を三塁特別自由席上段に移動して観戦していると、驚くべき光景を目の当たりにしてしまいました。

あの駒苫ギャルたちが早実の応援に合わせてダンスを踊っているではありませんか! 僕は心の中で「裏切り者!」と叫びながら彼女たちに冷たい視線を送り続けました。
奇しくも試合は早稲田実業斉藤君の快投での完封勝ち、その後の決勝戦の結果はみなさんご存知のとおりです。
気になるのは決勝戦で例の女の子たちがどちら側の応援をしていたのかということ。僕は仕事の都合もあって準決勝で東京に帰らなければいけなくなったのですが、最後まで見続けた千葉智紹(会員番号0001)の報告によると、決勝、再試合ともに彼女たちは駒苫側の応援席でダンスを踊っていたとのこと。試合終了後は生気が抜けたみたいにグッタリしてその場にへたりこんでいたそうです。僕は彼女たちを裏切り者扱いした自分を心から恥じました。
しかし彼女たちがなぜそこまで駒大苫小牧に熱を入れるようになったのか、いつからファンになったのかの話などは最後まで聞くことができませんでした。特にリーダー格の女の子は素晴らしい逸材だということで周囲の意見も一致しています。あなたも立派な全日本野球愛好会の一員です。連絡よろしくお願いします。
取材・文/玉手秀明
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