1年ぶりのゴールデンウィーク、みなさまいかがお過ごしですか?
東名高速も関越道も長い渋滞、先の見えないトンネルの中で排気ガスを胸いっぱいに吸い込みながら、ロハス生活をレポートするワンセグ番組を観ていらっしゃる方も多かろうと思います。
春5月といえば、都会の民こと元・カントリー娘たちが大挙して帰省する季節です。
たった2ヶ月前まですっぴんで地元中学校のジャージ上下にキティちゃんサンダルでコンビニに通っていたお嬢ちゃんたちが、いまや代官山やら青山やらに毎日登っています。
おしゃれな雑貨屋で見つけた中国製のプラスチック家具に大枚を払い、6万の家賃を仕送りでまかなうキャワユイ女子大生たちが、今晩の夜行バスにスシ詰めになっていることでしょう。
そんな彼女たちは、5週間ぶりに地元の空気を吸ったにも関わらず、自分のルーツがそこにあることを忘れたふりをします。
そして鏡に小一時間向かった後、今最高にハイセンスハイライフなワタシを醸す自慢の一張羅を身につけ、ジャスコに向かうのです。
当時は輝いて見えたフロア(2Fヤングストリート)は一気に価値を落とし、そこでショッピングを楽しむ地元に残った同級生を見かけるたびにちょっとした優越感に包まれるのです。
しかし、都内の地下鉄は乗り換え表(丸井の広告入り)がないと迷ってしまい、結局なんとかしてJRに出なければと切羽詰った一昨日のことをふと思い出して苦虫を噛み潰したりします。
そんなこんなで久しぶりに会う友人たちとフードコートに集合しプチ同窓会が始まります。
お互いの結構な変わりっぷりにはあまり触れず、いかに東京(特に国道246号沿い)が自分に合った街かということを声高に語るのです。
それはさておき、ご他聞に漏れずミーちゃんハーちゃんを自認する私ことウザムも、この長い休みを有効に過ごすために、地元の友人とささやかな規模の同窓会を予定しています。
自分でも信じられないくらいになぜか気分が高揚してきて、お風呂にゆっくり浸かってゴワゴワのあごヒゲを柔らかくした後、念入りに剃毛致しました。
私の場合、スネ毛は薄く胸毛も全くないのに、顔近辺の毛だけはなぜか“もっさぁ”と生い茂っているのがとても面倒な点です。
まるで高田馬場と歌舞伎町と鶯谷の消費者金融で借りた金を目白で一本化するように、2日ほどでマユ毛が完全に一つになって手に負えない状態になります。
その姿は、あたかもカモメが大海原を滑空するように雄々しく自由なのですが、いかんせん現代に通用するスタイルではありません。
そのために私はいつも左マユと右マユの間の僅か1.5センチにカミソリを当てサッとあぜ道を作るのです。
今日は自らの顔に飛翔するカモメをばっさりと斬り捨てつつも、その存在感に敬意を表し、女性初の宇宙飛行士となった旧ソ連の女傑テレシコワを真似て「私のカモメ!」と言ってさよなら(ダスビダーニャ)しておきました。
しかし恐るべきことに、シベリアの大地の力かはたまたスぺツナズの暗躍か、それともスプートニクから飛んできた宇宙線の影響から、勢い余って右マユが通常よりも短くなってしまったのです。
直すのも面倒なので放っておきますが、なにかいいオモシロ言い訳はないものでしょうか。
少々考えた結果、これは東京に生きている者の心意気を示すファッション(ホワイトバンド的なもの)ということにします。
どうせ今の私の生活のことなんか誰も知らないし、これは新橋~虎ノ門エリアのサラリーマンにだけ通用するものなんだ、とか言っておけば大丈夫でしょう。
適当なエピソード(例:達人・大山倍達が修行に向けた気合を保坂尚輝の出家レベルで行う簡易的な気持ちのスイッチング方法なのだ、等々)でも作って吹聴することにします。
地元に帰るって、本当に心が躍りますね!
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